あなたの安全運転とエコドライブをサポート。『安全ドライブ大学』
過ごしやすい気候が続く秋は、ドライブに最適な季節です。しかし、秋の夕暮れ時にはドライバーが気を付けたい危険が潜んでいます。日差しが急激に差し込む時間帯は、視界が悪化し事故のリスクが高まることも。この記事では、秋の運転で心得ておきたいポイントや、眩しさ対策、日没が早まることへの心構えなど、秋の安全運転に役立つ情報をご紹介します。
秋は一日の日照時間が短くなり、日没が早まります。とくに日没直前の時間帯は太陽の位置が低くなるため、視界に直接日差しが差し込む「逆光」の状態になりやすい傾向にあります。逆光は道路や対向車、歩行者を見えにくくし、運転に必要な「認知力」を大きく妨げる懸念も。
また、秋は夏に比べて気温が下がり、空気中の水蒸気が減るため、空気が澄んでいます。遠くの景色がはっきりと見える一方で、太陽の光がより強く、眩しく感じられることも運転を難しくする要因のひとつです。
サンバイザーは、運転中の眩しさを軽減する基本的なアイテムです。しかし、太陽の位置が低い秋の夕暮れ時には、サンバイザーだけでは不十分なケースも少なくありません。+αの対策で、運転の安全性をアップしましょう。
◎サングラスの着用
サングラスは、日差しの眩しさを効果的に抑えられます。ただし、トンネルや橋の下など暗い場所に入ると視界が悪くなるため、着脱しやすいものを選びましょう。偏光レンズのサングラスは、路面からの光の反射もカットしてくれるのでとくにおすすめです。
◎フロントガラスの清掃
フロントガラスが汚れていると、日差しが乱反射し、より眩しく感じやすくなります。ガラスの内側・外側をこまめに清掃し、視界を良好に保つようにしてください。
◎運転姿勢の調整
日差しの影響を受けにくい姿勢をとるのも、眩しさ対策として有効です。シートの高さを調整したり、背もたれを少し立てたりして、視点を変えてみましょう。
秋は日没が早まるため、思っている以上に早く周囲が暗くなります。日中と同じ感覚で運転していると、思わぬ危険に遭遇するかもしれません。
◎早めのライト点灯
「まだ明るいから」と油断せず、ヘッドライトは早めにつけましょう。ライトは自分の視界を確保するだけでなく、周囲の車や歩行者、自転車に車の存在を知らせる重要な役割を担っています。
◎歩行者・自転車への警戒
夕暮れ時は、車から歩行者や自転車が非常に見えにくくなります。交差点や横断歩道、路肩に注意を払い、速度を落として慎重に運転しましょう。
◎対向車のライトに注意
対向車のヘッドライトも眩しさの原因となります。対向車が近づいてきたら、視線をやや右側にずらすなどして対応しましょう。
秋は、動物が活発に動き回る季節です。とくに山間部や田畑の多い地域では、野生動物との接触事故が増える傾向にあります。
◎動物注意の標識に注意
「動物注意」の標識がある場所では速度を落とし、動物が飛び出してくる可能性を予測して運転しましょう。
◎動物を見つけたら、まず減速。
動物を見つけたら、まずは落ち着いて減速することが大切です。急ハンドルや急ブレーキは、車のコントロールを失う危険があるうえ、動物をさらに驚かせて思わぬ動きをさせてしまう恐れもあります。ゆるやかに速度を落とし、状況をよく確認しましょう。
◎野生動物の習性を理解する
野生動物の中には、光に引き寄せられたり、強い光を浴びると動けなくなる習性をもつものもいます。ハイビームを使い続けると動物が立ち止まってしまい、衝突の危険が高まるため、状況に応じてロービームに切り替えるなど、ライトを適切に使い分けることが大切です。
いかがでしたか?秋はドライブにぴったりの季節ですが、日差しが低くなることで逆光の影響を受けやすく、思わぬ危険が潜んでいます。季節ならではのリスクがあることを忘れずに、しっかりと対策をして安全運転を心がけましょう。安心・快適なドライブを楽しむために、日頃から注意しておきたいですね。
「ドアパンチされた…」その時どうする?適切な対応と対策