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12月は忘年会やクリスマス、年末の挨拶回りなど、慌ただしい日々が続きます。
さらにこの時期は交通量も増え、疲労や注意力の低下による事故が多発します。
この記事では、年末に起こりやすい疲労・居眠り運転のリスクと、それを防ぐための具体的な対策について解説します。
年末は、一年の中でもドライバーの「気の緩み」や「疲労の蓄積」がとくに顕著になる時期です。 忘年会やイベントが続き、生活リズムが乱れやすいため、睡眠不足や疲労によって集中力や判断力が低下しやすくなります。 また、帰省のほか、歳末セールに伴う物流の活発化により交通量が大幅に増加します。 焦りや気の緩みから思わぬ危険な運転につながるリスクが高まるため、普段以上の注意が必要です。 とくに疲労が重なると、速度感覚の麻痺や視野の狭まりが起こり、事故を引き起こす危険が飛躍的に高まります。以下のような危険な状態に陥ることを、今一度確認しておきましょう。
| 情報処理能力の低下 | 危険を察知する能力が鈍り、ブレーキを踏むなどの判断が遅れます。 |
| 視野の狭窄 | 周辺への注意が散漫になり、危険な物や歩行者を見落としやすくなります。 |
| 集中力の低下 | 運転操作がおろそかになり、居眠り運転にもつながりやすくなります。 |
飲酒運転は重大な犯罪であり、本人だけでなく、車両提供者や酒類提供者(店や同乗者)にも重い罰則が科せられます。「飲んだら乗るな」は絶対に守らなければならないルールです。アルコールは、体内で分解されるまでに時間がかかり、ドライバーの運転能力を低下させます。
厳罰化された罰則を理解し、飲酒運転を絶対にしないという意識を持つことが重要です。
| 運転の区分 | 罰則(運転者) |
| 酒酔い運転 | 5年以下の懲役、または100万円以下の罰金 |
| 酒気帯び運転 | 3年以下の懲役、または50万円以下の罰金 |
年末の過密スケジュールでは、著しい疲労や睡眠不足など、疲労運転を防ぐ対策が欠かせません。
運転前の対策として、まずは十分な睡眠を確保しましょう。わずかな睡眠不足でも、運転能力は低下します。運転前日は必ず6時間以上の睡眠を確保してください。また、交通情報や渋滞情報も事前に確認して、時間に余裕を持ったスケジュールを組むように心掛けましょう
運転中は2時間に一度を目安に休憩を取り、車外に出て軽い体操やストレッチを行うのもおすすめです。
運転中に眠気を感じたら、サービスエリアやパーキングエリアなどの安全な場所に停車し、15分程度の仮眠を取ってください。車内の二酸化炭素濃度が上がると眠気を感じやすくなるので、定期的に窓を開けて車内の空気のリフレッシュも効果的です。
疲労が著しい場合や、少しでも眠気を感じた場合は、運転を中断し、運転代行や公共交通機関の利用も検討してください。「無理をしない」「自分の健康状態を冷静に把握する」ことが、自分とまわりの命を守るための最良の選択となります。
いかがでしたか。年末は、イベントの楽しみと同時に、事故リスクが飛躍的に高まる危険な時期です。「少しの眠気」という油断が、あなたと大切な人の未来を壊してしまうかもしれません。安全な運転のための準備を徹底し、年の瀬を心身ともに健全な状態で迎えましょう。
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