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毎年8月の第一日曜日は「自然公園クリーンデー」に定められており、環境を汚さないような配慮が呼びかけられています。車の運転中であっても、それは例外ではありません。もし運転中に窓からゴミをポイ捨てすれば、マナー違反に該当するだけでなく、法律違反となる恐れがあります。
ドライブ中、ちょっとしたゴミなどが出た際、つい窓から投げ捨ててしまうドライバーがいるかもしれません。しかし、本人は軽い気持ちであったとしても、実際には違法行為に問われるリスクがあり、絶対にポイ捨てはしないという意識が大切です。道路へゴミをポイ捨てした場合、以下の法律に抵触するケースがあります。
◎道路交通法
ドライブ中にゴミをポイ捨てした場合、もっとも懸念されるのは道路交通法違反です。道路交通法第76条の4及び5においては、以下のように禁止行為が定められています。
◆石、ガラスびん、金属片その他道路上の人若しくは車両等を損傷するおそれのある物を 投げ、又は発射すること ◆上記に掲げるもののほか、道路において進行中の車両等から物件を投げること |
この法律に違反した場合、5万円以下の罰金が科せられる恐れがあるのです。
◎廃棄物の処理及び清掃に関する法律
道路交通法以外でも、運転中のポイ捨てを取り締まる法律は存在します。それが「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」です。第16条では以下のように定められています。
◆何人も、みだりに廃棄物を捨てては ならない |
ポイ捨てしたゴミが廃棄物と見なされた場合、1000万円以下の罰金もしくは5年以下の懲役が科せられるなど、非常に重い罰則を受けることになります。
◎軽犯罪法
ゴミのポイ捨ては、「軽犯罪法」に抵触するリスクも見逃せません。軽犯罪法第1条の25及び27では、同法に抵触する者を以下のように定めています。
◆川、みぞその他の水路の流通を 妨げるような行為をした者 ◆公共の利益に反してみだりにごみ、 鳥獣の死体その他の汚物又は廃物 を棄てた者 |
軽犯罪法に違反すると、刑事罰を受ける恐れもあります。具体的には、1日以上30日未満の拘置、1,000円以上1万円未満の科料が科せられてしまうのです。
ドライブ中のゴミのポイ捨ては、違法行為に該当する恐れがあると紹介しました。そのため、車中で出たゴミについては適切な扱いが求められます。
多くの場合、車にはゴミ箱が設置されていないため、ティッシュや空き缶、包み紙といったゴミを捨てるためにも、市販のゴミ箱を用意する必要があるでしょう。ゴミ箱を購入した場合、多くのドライバーは以下の場所に設置しています。
●ドリンクホルダー ●サイドポケット ●運転席と助手席の間 ●後部座席
注意点として、運転席の下に置くとアクセルやブレーキペダルを踏む際に邪魔となるリスクがあるため、避けるようにしてください。
◎ゴミ箱を購入する際のポイント
車で使用するゴミ箱の購入に際して、具体的にどのような点を注意すれば良いかで悩む方もいるでしょう。ポイントとして、まずは運転に支障をきたさないため「ゴミが飛び出してこない」ゴミ箱を選ぶ必要があります。そのため、簡単に倒れて中身が散乱してしまうタイプは避けたほうが無難です。重りがあって簡単に倒れないタイプや、蓋付きで中身が飛び出さないタイプがおすすめとなります。
その他、車のドアポケットに引っかけたり、ドリンクホルダーに刺したりできるタイプのゴミ箱もあるため、自分に適していると思えるタイプを選択しましょう。機能性だけでなくデザイン性に凝ったゴミ箱をチョイスすれば、運転中の気分も上がるはずです。
◎ゴミ箱の購入場所
車で使用するゴミ箱について、どこで購入すれば良いかが気になる方も多いかもしれません。基本的に、ドリンクホルダーに差し込むタイプなど車専用のゴミ箱は、カーショップで購入が可能です。規模の大きなスーパーやホームセンターであっても、取り扱っているケースはあるでしょう。
いかがでしたか? 軽い気持ちで運転中にゴミをポイ捨てしてしまうと、大きな代償を支払う事態になりかねません。運転時には市販のゴミ箱をしっかり用意して、絶対にポイ捨てしない意識を持つようにしてください!