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10月21日はトーマス・エジソンが世界ではじめて電球を開発したことから、「あかりの日」に制定されています。車において明かりを発するライトは、安全運転を行ううえで重要な役割を果たすため、日頃からしっかり点検しておかなければなりません。そこで今回は、車のライトを点検する手順について詳しく紹介します。
ライトは安全運転を行うため必要なパーツであり、常に良好な状態を保つことが求められます。日頃から点検する意識を備えていれば、異常にいち早く気付ける可能性も向上するでしょう。ここでは、ライトを点検する際の手順を解説します。
◎フロントライトの点検
フロンライトの点検は、決して難しくありません。ライトを点けたら、正常に機能しているかを目視で確認します。仮にどちらか、もしくは両方のライトが切れているなら、速やかに交換してください。注意点として、フロントライトの点検時にはハイビームとロービーム、どちらも点灯させるようにしましょう。
◎クリアランスランプの確認
「車幅灯」とも呼ばれるクリアランスランプには、周囲に自分の車体の幅を知らせる役割があります。もしこのクリアランスランプに異常があると、大きな事故につながる危険性は否定できません。点検の際は車を停めた状態でライトを点灯させ、目視で確認しましょう。車幅のみの点灯だけでなく、ヘッドライトとの同時点灯が可能な種類の場合は、どちらもチェックしてください。
◎ウインカーのチェック
ウインカーは、左右どちらに曲がるかを周囲のドライバーに知らせる役割だけでなく、ハザードランプとしての役割も担っている点が特徴です。ウインカーを確認する際は、まずハザードスイッチを入れてみましょう。この際、左右両方のウインカーが点灯していれば、異常なしと判断して良いでしょう。また、ウィンカーの点滅のタイミングについても、普段と変わりないかチェックしてください。
いつもと比べてタイミングに狂いが生じているようなら、トラブルが発生する前兆かもしれません。バッテリーが弱っているケースなどが考えられるため、整備などに出すことをおすすめします。
◎テールランプの確認をする
テールランプは、ブレーキをかけたことを後続車や歩行者などに知らせる役割があり、常日頃から点検しておかなければなりません。また、テールライトには「尾灯」と「制動灯」2つの種類が存在することを把握しておきましょう。点検時にはどちらのランプについても点灯させたうえで、異常がないかチェックしてください。制動灯についてはブレーキを踏む人間とライトをチェックする人間が必要になるため、必ず2人以上で点検する必要があります。
◎最後はバックアップライトの確認を!
バック時に点灯するライトが故障している場合、ほかの車両や歩行者を巻き込む事故が発生するリスクがあります。エンジンを切ったうえでキーを「オン」の状態とし、リバースにギアを入れることでライトのチェックが可能です。バックアップライトについては一人でも点検が容易に行えるため、定期的に実施してください。
車のライトの点検を怠り、何らかの異常が生じた状態での運転にはさまざまなリスクがつきまといます。仮にライトが切れた状態で運転すると、違反行為に該当するため注意しなければなりません。
ブレーキランプ不備が認められた場合は交通違反点数が2点となり、普通車の場合9,000円の反則金が発生します。同様に、テールランプが切れている場合は違反点数1点、普通車だと7,000円の反則金が科せられるでしょう。
車のライト点検を放置していると、車検の審査に引っかかるリスクは否定できません。車検では車のさまざまな部分が検査され、ライトも当然チェック項目に含まれます。また、検査では光の明るさや照射範囲も対象となるため、こうした点にも注意が必要です。スムーズに車検を通過するためにも、日頃からライトの点検に気を配るようにしてください。
いかがでしたか? 車を安全に運転するためには、常にあらゆるパーツが正常に機能している必要があります。もちろん、ライトについても例外ではありません。実際に事故に巻き込まれてから後悔することがないよう、今回紹介したポイントを参考にして日常的に適切な点検を実施するようにしてください!