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雪道の運転はアイスバーンに注意!
スタッドレスタイヤやチェーンの準備を




アイスバーンという現象をご存知ですか?雪道や凍結など、ドライバーにとって冬は運転への難度が上がる季節ですが、中でも事故の危険性が高いのがアイスバーンです。ここでは、アイスバーンの種類や対策、スリップしてしまったときの対処法を紹介します。

冬に気を付けたいアイスバーンとは?

アイスバーンとは、路面凍結のことです。路面上で水分が凍結し、ツルツルと滑りやすくなっている状態のことを指します。アイスバーンというと雪道を連想しやすいですが、雨や雪解けが原因となって路面が凍結することもあります。つまり、降雪地域でなくても、寒冷地域ではアイスバーンの可能性が身近に潜んでいるということです。まずはアイスバーンの種類をみていきましょう。

◎圧雪アイスバーン(圧雪路)
 圧雪アイスバーンとは、道路に積もった雪が車の走行により踏み固められた状態のことです。雪道で最も多いアイスバーンで、スタッドレスタイヤを装着することによって滑りにくくなります。他のアイスバーンと比べると比較的走行しやすいですが、日差しや雨によって表面の雪が溶けだすと一気に滑りやすくなるため注意が必要です。

◎ミラーバーン(鏡面圧雪)
ミラーバーンとは、踏み固められた雪道が車のタイヤによって磨きをかけられ、ツルツルになった状態のことです。雪道がまるで鏡のように反射することから、ミラーバーンと呼ばれています。光を反射するため事前に気付きにくく、さらに圧雪アイスバーンよりも滑りやすいという特徴があります。交通量が多くブレーキが多用される場所で起こりやすいため、交差点付近では特に気を付けましょう。

◎ブラックアイスバーン
 アイスバーンの中で最もわかりにくく滑りやすいのがブラックアイスバーンです。ブラックアイスバーンとは、路面が薄い氷の膜に覆われた状態のことを指します。一見すると雨などで路面がぬれているだけに見えることから、走行時に気付きにくくうっかりスリップしやすいのが特徴です。雪に限らず雨の後にも起こりやすいので、朝晩の冷え込みが激しい日や、日が当たりにくい場所では十分に気を付けましょう。


雪道・アイスバーンを走るときの対策は?

雪や雨のあとはなるべく車を運転しないことがおすすめですが、どうしても車に乗って出かけなければならないときもありますよね。そんな時のために、寒冷地でも安全に走行するための対策を紹介します。

◎スタッドレスタイヤやチェーンを装着する
 雪道やアイスバーンを走行することが多い場合は、スタッドレスタイヤにチェンジしましょう。スタッドレスタイヤは冬用タイヤと呼ばれており、降雪地帯でなくとも気温が7度以下になる地域では効果を発揮します。レジャーや仕事で寒冷地域に行かなければならないときは、ノーマルタイヤにチェーンを装着することで対策ができます。


◎アイスバーンが起こりやすい場所を避けて通る
 アイスバーンは主に「交差点」や「橋の上」、「トンネルの出入り口」や「坂道」で起こりやすいと言われています。走行するルートを事前に確認し、これらの箇所を避けて通れるルートを選択しましょう。

◎車間距離を十分にあける
アイスバーンが起きている路面は、いつもより滑りやすくなっています。そのため、いつも通りの車間距離を保っていても、ブレーキが間に合わずに追突してしまうことも。前方の状況を把握するためにも、車間距離はいつも以上にしっかりとるようにしましょう。

もしも雪道の運転で滑ったら……?

しっかり対策をおこなっていても、スリップしてしまうことはあります。もし雪道で滑ってしまったときのために、リスクを最小限におさえるポイントをお伝えします。

◎急ブレーキを踏まない
 スリップしてしまったときにやりがちなのが「急ブレーキ」です。気持ちが焦るとどうにかして車を制御しようとしがちですが、急ブレーキを踏むことによってタイヤがロックされてしまい、さらに制御不能な状態になってしまいます。

この状態に陥ってしまうと立て直すことが難しくなり、大きな事故につながる危険性も高まるでしょう。また、スリップ中はタイヤのグリップ性能が機能しなくなっているため、この状態でペダルを無理やり操作しても逆効果となります。

◎ポンピングブレーキを活用する
少しずつブレーキを踏みながら速度を落とす「ポンピングブレーキ」という走行テクニックを利用し、走行車線を維持しましょう。対向車線や歩道にはみ出してしまうと追突事故を起こす危険性があるため、慎重に操作しながら持ちこたえます。ポンピングブレーキを続けることで次第にタイヤのグリップ性能が回復してきます。

◎急ハンドルをきらない
 急にハンドルを切って方向転換しようとするのも危険な行為です。スリップ中はタイヤの性能が失われることによりハンドルも軽くなっており、焦ってハンドルを動かしてしまうと思った以上に大きくハンドルが動いてしまうことがあります。なるべくハンドルは動かさず、ポンピングブレーキでタイヤの性能を保ちながら車線走行を維持しましょう。

十分な対策をとって、冬のドライブも安全に!

冬の運転はベテランドライバーにとっても難度が高く、多くの危険が潜んでいます。また、スタッドレスタイヤやチェーンを装着して、入念に対策をとっていても100%防げるわけではありません。

しかし、万が一アイスバーンに遭遇してしまっても、どのように運転すればよいか知っているのと知らないのでは大違いです。スリップしてしまったときにも落ち着いて対処できるよう、ブレーキの踏み方をイメージしてから出かけましょう。


いかがでしたか? 冬の運転は事前対策をしっかりとった上で、余裕をもった走行を心がけてくださいね!




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