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車を傷めない「雪下ろし」の方法は?




雪が降り積もる季節、車の雪下ろしは欠かせない作業ですが、間違った方法で行うと車にダメージを与えてしまうことがあります。車体に傷をつけず、安全に雪を取り除くためには、正しい道具と手順を知ることが大切です。本記事では、車を傷めない雪下ろしの方法と、その後のケアについて解説します。

車の雪下ろしをしないとどうなる?

雪が積もったままの車を放置すると、さまざまな問題が発生します。

 ◎事故の原因になる
車の屋根やフロントガラスに積もった雪が運転中に崩れ落ちると、視界を遮り事故の原因になります。また、雪が後方に飛び散り、後続車の運転を妨げる恐れもあります。

 ◎車体への負担
雪は見た目以上に重く、車の屋根に積もったままにしておくと車体に大きな負荷がかかります。雪の重さに耐えられなくなると、ボンネットやルーフがへこんでしまうことも。




 ◎凍結によるダメージ
積雪が溶けた後に再び凍結すると、フロントガラスやドアの隙間に入り込んだ水分が固まり、ガラスやドアが凍りついてしまうことがあります。このような状態になると、車の運転を始めるまでに解凍作業が必要となり、時間がかかるだけでなく、焦りから無理な操作をして車体を傷めるリスクも高まります。

◎違法行為となる場合も
一部の地域では、雪を積もったまま走行することが道路交通法違反となるケースがあります。雪下ろしを怠ることで罰則を受ける可能性もあるため、注意が必要です。

車を傷めない正しい雪下ろしの方法

車体を傷つけずに雪下ろしを行うためには、適切な道具を使い、正しい手順を守ることが大切です。



1. 必要な道具を準備する
●スノーブラシ

車体に積もった雪を払い落すためのブラシです。柔らかい毛のブラシを選ぶことで、車体を傷つけずに雪を払い落とせます。毛による摩擦が気になる方は、スポンジタイプやシリコンタイプを選ぶか、スノーブラシ専用カバーを装着すると安心です。

●スコップ

車が雪に埋もれるほど積雪している場合は、まず周辺の雪を除去します。発進するときのことを考え、雪は車体の左右に除け、車の通り道を確保します。

●解氷スプレー

凍りついた窓やドアを素早く解凍するスプレーです。朝の忙しい時間帯や急いで車を使いたいときに役立ちます。商品によっては凍結を防ぐ効果もあるため、使用後に軽く拭き取っておくことで、次回の凍結予防にもなります。


2. 雪下ろしの基本手順

手順① 車の周辺状況を確認する
雪下ろしを始める前に、まずは車の周辺状況を確認しましょう。車体の前後や車の通り道にも雪が積もっている場合は、スコップを使って車の通り道をつくります。

 手順② 車体の高いところから順に雪を落とす
周辺の雪かきが終わったら、車体の高いところから雪を下していきます。ルーフ→フロントガラス→リヤガラス→ボンネット→トランクの順に、スノーブラシを使って雪を下していきましょう。車の進行を妨げないために、車体の左右に雪を落とすのがポイントです。


手順③ エンジンをかけて暖房をつける
おおまかに雪を下したあと、マフラー周辺の雪を除去し、エンジンをかけて暖房をつけます。車体が温まることで、ガラスやドアの凍結が徐々に解凍されていきます。極寒の環境で急に暖房を強くするとガラスが割れるリスクがあるので、最初は低めの温度で暖房を入れ、徐々に温度を上げるのがおすすめです。

手順④ 溶けない部分を丁寧に解凍する
車体に多少の雪が残っていても運転に大きな支障はありませんが、ガラスやドアが凍結している場合は注意が必要です。特に、窓やワイパーに張り付いた氷を無理に剥がそうとすると、ガラスやワイパーゴムが傷ついたり、部品が破損する原因になります。頑固に残る凍結部分には、解氷スプレーを活用し、優しく溶かしながら取り除くのが安心です。

 ◎やってはいけない雪下ろしの方法は?
●金属製のスコップを使用する
金属製のスコップは、車体やガラスを傷つけるリスクが高いため、絶対に使用しないようにしましょう。硬い金属の先端が塗装やガラスに接触すると、傷がついたり、ひび割れを引き起こす可能性があります。

●お湯をかける
凍結した部分にお湯をかけるのは、実は危険な行為。急激な温度変化により、ガラスが割れる恐れがあります。急いで解凍したい場合は、お湯ではなく水で薄めたアルコールスプレーを吹きかけるのがおすすめ。アルコールと水を2:1の割合で混ぜたものを吹きかけてみてください。

●ワイパーで雪を落とす
フロントガラスが凍結している状態で無理にワイパーを動かすことは避けましょう。凍ったガラスに対してワイパーを使うと、ワイパーゴムが傷んだり、最悪の場合、ワイパーアームが破損する恐れがあります。

雪下ろし後の車体のケアと防止策

雪下ろし後のケアを怠ると、車体の劣化が進むことがあります。以下のポイントを押さえて、積雪に備えましょう。

 ◎洗車をする
雪下ろし後は洗車を行い、車体に付着した塩化カルシウム(融雪剤)や砂を落とします。これらは時間が経つとサビの原因になるので、洗車をして塩分や汚れをしっかりと落とし、車の劣化を防ぎましょう。

◎防水スプレーを利用する
車の塗装面にワックスや防水スプレーを施すことで、雪や水分が車に付きにくくなり、積もりにくくなります。また、雪が落ちやすくなり、雪下ろし作業が楽になります。

◎凍結防止スプレーを利用する
窓やドアのゴム部分に凍結防止スプレーを塗布しておくと霜や氷が溶けやすくなり、ドアやフロントガラスの凍結を防ぎます。ただし、効果は一時的なので、雪が降る前日や凍結しやすいタイミングで定期的に使用する必要があります。

◎車にカバーをかける
車専用のカバーを使用することで、雪が直接車体に接触することを防ぎます。屋外に車を駐車する場合、カバーをかけると雪の除去作業が大幅に軽減できます。



いかがでしたか?車の雪下ろしは、単なる日常の作業ではなく、安全運転と車体保護のために欠かせないプロセスです。正しい道具を選び、適切な手順を守ることで、車にダメージを与えることなく作業を行うことができます。車を大切に守りながら、快適なドライブを楽しみましょう。




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