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3月2日は「MINI」を販売しているBMW JAPANによって、「ミニの日」に制定されています。車で「ミニ」と聞くと、自動車ブランドの「MINI」ではなく「軽自動車」を連想する方も多いでしょう(ちなみに、「MINI」を代表する車種のひとつである「ローバーミニ」は軽自動車ではありません)。それだけ日本で人気がある軽自動車ですが、その性能について誤解をしている方も少なくありません。そこで今回は、軽自動車の実際の性能を解説するとともに、運転する際の注意点についてもご紹介します。
軽自動車は多くのドライバーに運転されているにもかかわらず、さまざまな面で誤解されているという側面があります。ここでは、軽自動車に関する「よくある誤解」について見ていきましょう。
◎安全性が低い
コスパの良さや、女性受けするかわいらしいデザインなどが魅力として挙げられる一方、「安全性や耐久性が低い」という声も聞かれます。実際、今までの軽自動車は普通車と比べて、特に衝突安全性の低さが指摘されていました。
しかし規格の変更により安全性が強く求められるようになったことで、現在の軽自動車の衝突安全性は普通車と同程度にまで進化しています。さらに、緊急自動ブレーキやサイドエアバッグを備えたタイプも登場してきており、軽自動車の安全性はますます高まっていると見ていいでしょう。
◎車内のスペースが狭い
軽自動車のデメリットとして頻繁に挙げられるのが、「車内の狭さ」です。しかし最近発売されている軽自動車は、必ずしも車内スペースが狭いわけではありません。普通車などと比べてしまうと狭いですが、高身長の方であってもしっかりスペースを確保できるようになっており、短時間の運転なら気にならないでしょう。
◎高速道路走行に向いていない
一般道を走るのは問題なくても、長時間スピードを出して走る高速道路の運転を考えたとき、「軽自動車は不向き」と考える方は多いでしょう。一般的な軽自動車はエンジン出力が弱くスピードが出にくいため、「高速道路の運転は大変」という声にも一理あります。
しかし、軽自動車のなかにはターボエンジンを搭載したものやスポーツカー仕様のエンジンを搭載しているタイプもあります。こうしたタイプであれば、高速道路でも問題なく走行できるでしょう。
最近は性能の高い軽自動車も次々に登場してきていますが、それでも軽自動車ならではの注意点はいくつか存在します。ここでは、特に覚えておきたい注意点についてご説明します。
◎後部座席の安全性
前述したように、最近の軽自動車は安全性能が増しており、特に前面衝突においては普通車以上の性能を備えているものもあります。しかし一方で、後部面の安全性は心もとなく、後面衝突に弱いという特徴があるのも事実です。軽自動車を運転する際は、後続車に追突されないよう細心の注意を払う必要があるでしょう。
◎横風
軽自動車は普通車などに比べて、重量が軽いのが特徴です。車体が軽ければ、それだけ横風の影響を強く受けてしまいます。特に強風の日は、いつも以上にハンドル操作に気を配る必要があるでしょう。また強風の日でなくても、高速道路での運転時には瞬間的に強風が発生するケースも考えられます。十分注意するようにしてください。
◎長距離運転
軽自動車は、一般的に近場を運転するのに適した設計となっています。旅行などで長距離の運転となった場合、車内が普通車に比べて狭い(居住性が低い)ため、身体的負荷が大きくなってしまうのは避けられません。軽自動車で長距離を運転する際は、腰や背中に深刻なダメージが加わらないよう、普通車以上にサービスエリアなどでの適度な休憩が必須です。
いかがでしたか? 軽自動車は誤解されやすい車種ですが、多くの方が思っているよりも高い性能を備えています。とはいえ、運転時に注意しておくべきポイントがいくつかあるのも事実。特に高速道路を利用する際や長距離運転をする際には、安全や体調にしっかり気を配り、事故のない運転を心がけるようにしてください!