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1月12日は、1911年にオーストリア軍人のテオドール・レルヒ少佐が日本に本格的なスキー技術を伝えた日であることにちなみ、エスポートミズノによって「スキーの日」に制定されています。これからの季節、スキーに向かうため車を運転する方も増えていくでしょう。しかし、スキー場へ向かう途中には雪道を走行する可能性が高く、十分に注意を払う必要があります。
車でスキー場へ向かう際には、装備がマストなアイテムや運転時の注意点がいくつか存在します。雪道の運転で予期せぬトラブルに巻き込まれないよう、万全の準備をしておきましょう。
◎準備すべきアイテム
・スタッドレスタイヤ
真冬の道路はたとえ雪道でなかったとしても、凍結している恐れがあります。スリップなどを防止するためにも、必ずスタッドレスタイヤへの交換を済ませておきましょう。オールシーズンタイヤでは完全な雪道に対して十分な性能を発揮できない恐れがあり、予期せぬトラブルが生じるリスクは否定できません。
・タイヤチェーン
基本的に、スキー場は標高の高い位置にあります。そのため、運転時には上り坂を走行するケースが増加するでしょう。そこで用意しておきたいのが「タイヤチェーン」です。凍結した道路の上り坂は、スタッドレスタイヤであっても走行が困難となるリスクがあります。タイヤチェーンを用意しておくと、もしもの場合にも安心できるはずです。
・ブースターケーブル及び牽引用ロープ
雪道の走行では、万が一の事態を常に考慮しておくことが望ましいでしょう。もし走行が困難になった際、持っていると役立つのが「ブースターケーブル」と「牽引用ロープ」です。この2つがあれば通りがかった車に牽引してもらうことが可能となるだけでなく、立ち往生している車を助けることもできるようになります。
・解氷スプレー
スキー場の気温は非常に低く、駐車している車が凍り付いてしまうケースも考えられます。そんなときに活躍するのが「解氷スプレー」です。鍵穴やドアにスプレーを吹きかけておけば、凍結防止の効果が期待できます。また、駐車中の車に雪が積もってしまう事態も想定されるため、雪を落とすための「ブラシ」などを準備しておくこともおすすめです。
・ライト
スキーを楽しむ時間をしっかり作るため、夜明け前から出発して夜遅くに帰る方も多いはず。しかし、万が一夜間にトラブルが生じた場合、対応するのが困難となる恐れがあります。車に「ライト」を積んでおくと、夜間の作業の難易度を大きく下げることができるでしょう。
◎雪道運転時の注意点
スキー場への行き帰りには、雪道を走行する可能性が非常に高くなります。雪道は通常の道路と異なり視界が悪いため、スピードを出した運転は禁物です。そのため、普段よりも時間に余裕を持ってレジャー計画を立てるようにしてください。
また、雪道での急発進や急ブレーキも非常に危険です。スピンやスリップなどが生じることで、重大な事故につながるリスクがあります。さらに、普段よりもブレーキが利きにくくなることから、前後の車との車間距離は普段の2倍程度開けておくべきです。全体的にゆとりある運転を心掛け、未然に事故を防ぐ意識を持つようにしてください。
雪道の運転で注意しておきたいトラブルが「スタック」です。スタックとは、雪やぬかるみにタイヤがはまることで、車を進められなくなる現象を指します。スタックが発生した際、慌ててアクセルを踏み込むとより一層タイヤがはまってしまう恐れがあるため、注意してください。
スタックしてしまった場合は、まず車を少しでも前後に動かすことで、車の下にある雪を踏み固めていきましょう。車が動かないようなら、降車してタイヤの周りにある雪を自分の足で踏み固めていくようにしてください。さらに、タイヤと雪の間に布製のものやフロアマットなどを挟み、車を動かすことを試みてみましょう。
仮にどうしても動かない場合には、ほかの車の助けを借りる選択肢もあります。今回紹介したように、あらかじめ牽引用ロープを準備しておくと、助けを頼みやすくなるでしょう。もし近くを車が通らないようなら、ロードサービスの利用を検討してみてください。
いかがでしたか? スキー場へ向かう道のりには、いくつかの注意点が潜んでいるのは間違いありません。楽しくスキーを行うためにも、行き帰りの運転前にはしっかり準備をしておくようにしましょう。