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「十一」は縦書きにすると左右対称となる鏡文字であることから、11月11日は「鏡の日」とされています。車においても、ミラーは非常に重要なパーツです。最適なミラーを選択・設置し、こまめにメンテナンスをしておかなければ、事故に巻き込まれるリスクも上がってしまいます。では、ミラーにおける注意点にはどのようなものがあるのでしょうか?
純製品のミラーに何らかの不満があり、市販されているミラーへの交換を考えているなら、いくつかのポイントをしっかり把握しておく必要があります。
注意しておきたいのが、ミラーを付け替えることで視界が広くなり、後方確認がしやすくなるかどうか。車種によって最適なミラーのサイズは異なるため、デザインや機能よりもまず、車と合うかどうかを優先して考えるようにしましょう。
◎ミラーの種類
ミラーを選ぶ際に覚えておきたいのが、バックミラーには「平面鏡」と「曲面鏡」という2種類がある点です。平面鏡は車との距離感をつかみやすいのがメリットですが、一方でミラーに映せる範囲がそこまで広くないため、視界が狭くなってしまうのがデメリット。
一方の曲面鏡は、鏡が湾曲しているためサイズがコンパクトであっても広範囲を映せるのがメリットですが、距離感がつかみにくく慣れるまで時間がかかるのがデメリットです。どちらも一長一短なため、車種や自分の使い勝手に沿ったバックミラーを選ぶようにしてください。
この他、バックミラーのなかには強い光を和らげてくれる自動防眩(ぼうげん)機能がついているものや、折り曲げ可能なもの、夜間運転用にライトが搭載されているものなど、特別な性能を持ったミラーもいくつか存在します。もちろん、しっかりバックミラーとしての性能を果たしてくれることが最優先ですが、こうした多機能ミラーを購入すればより快適な運転が実現するでしょう。
◎ミラーを設置する際のポイント
バックミラーやサイドミラーは、適切な位置にしっかり設置しなければなりません。バックミラーを設置する場合は、まず運転席の位置調節から始めます。座席の位置が定まったら、バックミラーを水平に保ったまま、車のリアウィンドウがすべて見える位置に調節しましょう。
サイドミラーは運転席側と助手席側で調節方法が変わってきます。運転席側のミラーでは、上下比で3分の1から4分の1ほど地面が映るように調節してください。左右比では、4分の1から5分の1程度車体が映るようにしましょう。
助手席側では、上下比で半分から3分の1ほど地面が映るように調節するのがポイントです。左右比では、4分の1程度車体が映るようにしましょう。
◎ミラーをメンテナンスする際のポイント
車内にあるバックミラーは定期的にほこりをとる程度で問題ありませんが、車外にあり汚れが非常につきやすいサイドミラーは、こまめにメンテナンスをしなければなりません。
構造上、サイドミラーは走行中に風が当たらないため、1度雨粒などが付着するとまったく流れないままミラー表面に留まり続けるという特徴があります。それだと後方などの確認がしづらくなり、事故につながるリスクも上昇してしまいます。そうした事態を防ぐために、「ミラーコーティング剤」を使用してしっかりコーティングしておきましょう。
まずはミラー表面に付着している油分や汚れをしっかり落とし、乾かした後でコーティングスプレーを吹きかけていきます。コーティング後はわずかな雨粒もはじいてくれるので、いつでもクリアなミラーで安全をチェックできます。
いかがでしたか? 車種や自分の使い勝手に適したミラーを選び、正しい設置やメンテナンスを意識していれば、運転時の快適性向上や事故リスクの軽減につながります。車のミラーはカーショップなどでさまざまなタイプが販売されているため、どのミラーが車に合うか、よく店員と相談しながら購入するようにしてください。