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8月10日は大正9年の同日に日本で最初の道路整備計画が実施されたことから、国土交通省によって「道の日」と制定されています。車の運転と道路は切っても切れない関係にありますが、注意しなければならないのが未舗装の道路の運転です。舗装された道路と比べて注意点が多いため、正しい運転の仕方を把握しておく必要があります。
舗装された道路と違い、未舗装の道にはいくつかの危険が潜んでいます。万が一のトラブルを防ぐためにも、危険を把握したうえで対策を講じておかなければなりません。加えて、未舗装の道路にはいくつかのタイプが存在します。まずはどのようなタイプがあるか理解したうえで、危険性を確認しましょう。
◎未舗装道路のタイプ
【砂利道】 砂利道を運転する際、注意しなければならないのが「滑りやすさ」です。通常の運転であればタイヤがグリップすることでブレーキもしっかり機能しますが、急ハンドルや急ブレーキなどの操作を行った場合、スリップしてハンドル操作が効かなくなる危険性があります。
【土の道】 土は砂利と比べ、未舗装の道の中では走りやすいタイプと言えるでしょう。一方で、フカフカとしたタイプの柔らかな土であった場合、タイヤがはまり込んで運転不能になってしまうリスクがあります。また、凹凸によって予期せぬハンドル操作をしてしまう危険性も潜んでいるため、注意してください。
【硬い土と砂の道】 土のみであれば比較的運転しやすい一方で、硬い土の上に砂利が敷き詰められている場合、非常に滑りやすくなる懸念があります。
未舗装道路の種類について紹介しましたが、こうした道を走行する場合には以下の3つの危険性があります。
◎ハンドルを取られる
未舗装の道の中には、一部分だけ砂利道となっていたり、土の凹凸が顕著だったりすることで、ハンドルを取られてしまう危険性があります。あらかじめ危機意識を持っていなければ、とっさに対応できず事故につながってしまう恐れがあるでしょう。未舗装の道を運転する場合にはこうしたリスクをしっかり把握したうえで、普段以上にハンドル操作に気をつける必要があります。
◎車のパンク
未舗装の道では段差や陥没、窪み、突出したマンホール、起伏のある路面などによって、車がパンクする危険性があります。パンクした場所によっては、立ち往生してしまうこともあるため、高い警戒心を持って運転をしなければなりません。
◎自転車・バイクの転倒
車と違い2輪の自転車やバイクは地面の凹凸や段差などでコントロールを失いやすく、転倒する危険性が考えられます。もし、自転車やバイクの後ろを走行していた際にこうした事態が発生すると、避けきれずに大きな事故につながる危険もゼロではありません。そのため、未舗装の道を運転している際、前方に自転車やバイクを確認した場合はスピードを落とし慎重に運転する必要があります。
舗装された道路と比べて事故のリスクが増す未舗装道路では、いくつかの注意点を理解しておく必要があるでしょう。ここでは、主に3つの注意点を紹介します。
◎発進の仕方
未舗装の道路で運転をする際は、まず発進の仕方に気をつけなければなりません。アクセルを強く踏み急発進を試みると、スリップが生じる危険性があります。発進の際は、アクセルをゆっくりとかけていき、徐々にスピードに乗っていくようにしましょう。また、カーブ道に差し掛かる場面でアクセルを踏むとタイヤが空転する恐れもあるため、慎重な運転を心掛けてください。
◎ブレーキのかけ方
未舗装の路面は舗装済みの道と比べ、ブレーキが効きにくいという特徴があります。そのため、運転の際はできる限り先の状況を確認しておき、手前からゆっくりとブレーキを踏みましょう。同時に、速度調整ができるエンジンブレーキの利用も検討してください。
◎ハンドルの切り方
未舗装の道を運転する際は、ハンドル操作に特に注意が必要です。急ハンドルを切った場合、スリップ事故につながる恐れがあります。カーブに差し掛かるところでは十分にスピードを落とし、道にわだちが確認できる場合は流れに沿ったハンドル操作を意識しましょう。
いかがでしたか? 普段は舗装した道しか走らないという方でも、何らかの事情によって未舗装の道を走ることになるケースは考えられます。その際、舗装された道路と同じような運転をしてしまわないよう注意してください。今回紹介した内容を参考に、安全運転を心掛けるようにしましょう。