あなたの安全運転とエコドライブをサポート。『安全ドライブ大学』
7月は子供が夏休みに突入することもあり、車でお出かけする機会も増えるのではないでしょうか。旅行で遠方に出かける際は、普段しないような長距離運転が必要になるかもしれません。そこで今回は、家族でドライブに行く方に向け、夏の長距離ドライブで注意すべきポイントについて詳しく紹介します。
距離に関わらず、車の運転をする際には「姿勢」が重要になります。運転時の姿勢が良くないと身体に負荷がかかり、疲労が増してしまうかもしれません。夏休みに運転する機会が多く訪れるようなら、ここで正しい姿勢についておさらいしておきましょう。
◎座席の調整
運転席に座る際、まず確認しておきたいのが座席の位置です。アクセルやブレーキペダルを限界まで踏み込んだ際、膝にゆとりが出るよう調整しましょう。あまりに余裕がないと、咄嗟の場面で十分にブレーキが踏めなくなる恐れがあります。
◎ハンドルの握り
車を適切に運転するうえで、意識すべきがハンドルの握り方です。角度については、ハンドルのトップを両手で握った際、肘部分に余裕が生まれるようシートを調整しましょう。これにより、突然のアクシデントが起こった際でも正確なハンドル操作が可能になります。
また、特に高速道路を運転する場面では、「9時15分」の位置でハンドルを握るようにしてください。高速道路では大きくハンドルを切る機会は少ない一方、ちょっとした操作で大きくふらつくケースがあります。9時15分の位置に両手を置けば自然と脇が引き締まるため、ハンドル操作が安定するでしょう。肘が引き締まれば肩への疲労が軽減できる期待もあるため、長距離運転にも適しています。
◎ミラー調整
シートの位置を変更した際は、ミラーの調整についても忘れず行うようにしてください。ミラーの位置が適切な状態でなければ、周囲の状況を正確に把握できなくなり、大きな事故につながる危険性があります。的確な調整ができれば車線変更や追い越しがスムーズに実施できるため、ストレスのない運転が実現できるでしょう。
高速道路を運転する際は、一般道とは違うポイントについて意識しなければなりません。特に理解しておきたいのが、「キープレフト」の重要性です。高速道路の走行中、追い越し車線を利用し続けていると、たとえ法定速度を順守していたとしても通行帯違反として罰則の対象になるリスクがあります。
そのため、高速道路を運転する際は、何かしらの理由がない限り左側の車線を走行するようにしてください。また、仮に片側3車線ある道路の場合、ドライバーの中には真ん中の車線を走行し続ける方もいるでしょう。真ん中の車線であれば法令違反ではなく、罰せられるリスクもありません。
ただし、高速道路であってもできる限り左側車線の走行が望ましいでしょう。追い越し車線を走行する車は猛スピードを出しているため、事故に巻き込まれてしまうリスクはゼロではありません。普段あまり高速道路に乗り慣れていないドライバーであれば、自身や家族の安全のためにもキープレフトの意識を保つようにしてください。
高速道路を走行する際、意識すべきは運転だけではありません。車を運転するドライバー自身の健康についても、気を遣うようにしましょう。特に7月以降は非常に暑い日々が続くため、運転中に熱中症となる危険性があります。最悪の場合、命の危機に発展するケースもゼロではないため、対策を講じるようにしてください。
高速道路などを利用する長距離運転の際、飲料水以外にあると役立つのが「うちわ」「おしぼり」です。車のエアコンディショナーが渋滞などで機能しなくなった場合には、市販されているハンディファンを使ったり、うちわを使ってあおいだりすると暑さを軽減できるでしょう。ただし、運転中にうちわを使用すると、安全な操作を行えないという理由で安全運転義務違反につながる恐れがあります。そのため、うちわは必ず停車してから使うようにしてください。
おしぼりは首にかけていると汗を吸い取ってくれるため、ストレス軽減に役立つでしょう。また、サービスエリアなどでおしぼりを濡らして首筋に当てれば、体温を下げる効果も期待できます。おしぼりがない場合には、ハンカチやタオルであっても同様の効果が見込めるはずです。
いかがでしたか? これから夏休みに向けて、楽しいレジャー計画を立てている家庭も多いでしょう。ただし、最初から最後まで楽しい旅行とするためには安全運転が欠かせません。普段長距離運転をし慣れていない方は、今回紹介したポイントをしっかりチェックしてください!