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「目視」で回避する!
死角に潜むキケンと事故パターン3選


「目視」で回避する!死角に潜むキケンと事故パターン3選

車の周りにはミラーに映らない「死角」が存在し、交通事故を招く大きな原因になっていることをご存じですか? 死角による事故を防ぐためには、まず死角についてしっかりと理解することが大切です。
今回は、「目視」の重要性に着目しながら、死角になる場所や死角に入りやすいもの、事故パターンについて解説します。


車線変更 車線変更をするとき、ミラーで左右前後を確認したはずなのに、すぐ近くの車やオートバイの存在にヒヤリとしたことはありませんか?

左図のように、他の車の位置や速さ、車体の大きさによってミラーでは確認できない死角が生まれる瞬間があります。







車の「死角」を知る!

ルームミラーやサイドミラーに加え、助手席側のミラー下部や車体の後部にカメラを装着するなど、最近の車には死角をなくしていく工夫がなされています。しかし、それでもなお車から死角が消えることはありません。

車線変更 ◎ウインドウから下
運転席に座ると、フロントガラスやリヤガラスから見える景色の下部分が一切見えません。車のすぐそばで小さな子どもが遊んでいたとしても、その存在に気づかないことがあります。

◎走行中の車の真横
車にはサイドミラーとバックミラーが付いていますが、どちらにも映らないのが車の真横です。大きな車であれば目視で確認することができますが、歩行者や自転車などシルエットの小さいものは見落としやすく、左折の際に巻き込んでしまう危険性があります。

◎細くて狭い死角を作り出すピラー(柱)
フロントガラスと両側の窓との間には車の外枠であるピラー(柱)があり、停止中に周囲を見ていたつもりでも、歩行者がちょうどピラーの位置に隠れて見えなくなる瞬間があります。一瞬の判断で交差点に進入したら、急に目の前に歩行者が現れた!なんてことになれば一大事です。


死角に入りやすい3大“キケン”とは?

◎子ども
子どもが多い通学路や公園の近くを走行する際は、いかなる状況でも注意が必要ですが、駐車場で車を動かすときは、まず車の周囲を確認したうえで乗車し、飛び出しにも対処できるよう徐行を心がけましょう。

車線変更 ◎自転車
道路交通法の改正によって、自転車も車道を使用することが求められています。自転車の運転者が車から見づらい位置にいることを認識していない場合、無理に道路を横断したり、急に方向転換したりすることがあります。朝や夕方の自転車が多い時間帯はとくに、ミラーだけでなく大げさなくらい前方左右の目視確認を行いましょう。

◎オートバイ
車の間をすり抜けながら走るライダーが多いため、オートバイは車の死角に入りやすい代表と言えるでしょう。車線変更や右左折時はとくに、ミラーだけに頼らず必ず目視するクセをつけておくと死角に入るオートバイの多くをとらえることができます。

オートバイの特徴を知ろう


死角による3つの事故多発パターン

死角によって発生する事故には、大きく3つのパターンがあります。同じようなシチュエーションがないか、具体的に自分の運転をイメージしてみてください。


右折事故 ◎右折事故
車からは二輪車が遠く遅く見えるため、距離と速度感を測り損ねたことにより起きる事故です。対向車側に大きなトラックがいる場合など、より二輪車の姿をとらえにくくなります。また、歩道側が見えないときは、トラックの裏から二輪車や歩行者が出てくる可能性があります。





右折事故  
◎左折事故

交差点付近で二輪車が並走しているときに注意すべきなのがこのパターン。ウインカーを出し、左ミラーを見ながらできるだけ左側に寄せて二輪車が入る隙間を作らないようにしましょう。そして左折するときは左後方をしっかりと目視します。また、道路を渡ろうとする対向からの自転車なども見落としてはいけません。


右折事故 ◎サンキュー事故
右折待ちをしているとき、対向車が道を譲るために停止したものの、対向車線の二輪車がそれに気付かず直進し、右折する車と衝突してしまうケースです。焦らず対向車が途切れるまで待ちたいところですが、譲ってもらった時は「早く通過しないと!」という気持ちをグッとこらえ、対向車の動きを目でとらえながら徐行して右折しましょう。



いかがでしたか? ドライバーである以上、どんな車にも死角が存在することを理解し、どのような意識で運転するべきかしっかりと把握しておくことが大切です。そして、死角をとらえるためにはミラーだけに頼らず、「目視」での二重チェックがポイント。すると、おのずと死角に対する意識も高まり、事故を起こす確率はグンと低くなるはずです。

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