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どうやって回避する?雨の日のドライブ事故


春の取り締まり強化期間スタート!違反回避ガイド

紫陽花が色づく6月。本州では月の上旬に梅雨シーズンが到来します。休日だけクルマに乗る……という方の中には、雨天時の運転に苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。今回、雨天時はとくに気をつけたいシーンをはじめ、ドライブ中に陥りがちなリスクとそのリカバリー法をご紹介します。


◆ 交通事故が増える条件とは?

交通事故の発生が多くなる条件の一つは、「天候」です。夜間に死亡事故が増える理由と同じで、視界の悪さが事故を招くのです。首都高速道路株式会社は、雨天時は晴天時に比べて約5倍の割合で交通事故が発生しているというデータを発表しています。

 雨天時の事故でとくに目立つのが接触事故です。これは、雨天時の運転でスピードを出しすぎたことが原因でスリップを引き起こしているため。フロントガラスにあたる雨水がドライバーの視界を遮り、横断中の歩行者や路肩の歩行者を発見しづらくなるため、歩行者の死亡事故率も高まります。





◎雨天時のリスクとリカバリー法

1.光の乱反射

雨天時は視界が悪くなるだけでなく、路面が濡れることで光が反射し、センターラインや標識が見えにくくなります。また、対向車のヘッドライトが乱反射し、ドライバーの目を眩ますことがあります。

 【これでカバー!】

光の乱反射の原因は、ガラス面に付着した汚れや油膜。ワイパーでは取り除くことが難しいため、市販の専用ガラスクリーナーや油膜除去剤などでフロントガラスをキレイに拭き上げて油膜を除去しておきましょう。


2.フロントガラスの曇り

雨の日など湿度が高い日に起きる現象が、フロントガラスの曇り。窓を開けたときや人が乗車したときなど、急に曇ってしまうこともあります。こうなってしまうと、いくら素手でフロントガラスをぬぐっても無意味。皮膚の脂や指紋の汚れが付いてしまい逆効果です。

 【これでカバー!】

フロントガラスが曇ってきたら、慌てずにエアコンのデフロスター(曇り止め装置)を作動させましょう。雨の日に運転するときは、前もってエアコンを外気導入に切り替えて除湿効果を保っておくと安心です。


3.歩行者の予測不能な動き

雨が降り始めると、歩行者は雨を避けようとして無意識に歩くスピードが速くなります。「早く帰りたい」という気持ちが先走り、周囲をよく確認せずに行動する可能性が高まるので、いつも以上に神経を使いましょう。

【これでカバー!】

クルマ用品店などでも売られているガラスコーティングを取り入れてみましょう。使い方はカンタンで、フロントガラスに吹き付けて拭き取るだけで雨の日の視界をクリアに保つことができます。また、サイドミラー用のフィルムを活用すれば雨水が溜まることなく後方の視界が見やすくなります。


4.傘で遮られた歩行者の視界

傘をさして歩く人は、濡れた地面に意識が傾き、下を向いて歩きがちです。すると、傘で前方が遮られ、すれ違う人だけでなく脇道から出てくる車両に気づくのが遅くなります。

 【これでカバー!】

人通りの多い住宅街や横断歩道の周辺などは、しっかりとヘッドライトを点灯させることで歩行者にクルマの存在をアピールしましょう。もちろん、スピードを抑えて徐行運転することは絶対です。


こんなところにも要注意!



マンホール
スリップしやすくブレーキも逆効果。さらにスリップを招く事態になり得ます。急ハンドル・急ブレーキは御法度です。

白線
マンホール同様、スリップしやすい天敵。表面がつるつるとしているものが多いため、「急」の付く運転はNGです。

水たまり
道路にある水たまりにスピードを保ったまま突入すると、水の上を滑るようにタイヤが浮き、ブレーキやハンドルがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」に陥ります。スピードを抑えて走ることはもちろん、停止できないときはクラクションを鳴らして周りに危険を知らせて多重事故を防ぎましょう。

わだち
交通量が多い幹線道路は、大型トラックなどが行き来した際にできるタイヤ痕の溝に水が溜まります。その上を通過するとタイヤと路面の間に水が入り込み、ハイドロプレーニング現象を引き起こす可能性があります。わだちを避けて慎重に通過しましょう。
 



いかがでしたか? 雨の日でも安全に走るためには、クルマ用アイテムを上手に使って快適な車内環境を保つこと、そして日頃からの意識が何より大切です。晴天時に比べて事故が増える雨天時の運転だからこそ、気を引き締めて自分にも歩行者にとっても優しい運転を心がけてくださいね。



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