あなたの安全運転とエコドライブをサポート。『安全ドライブ大学』
遠出する機会が増える長期休暇。8月はとくに、お盆休みを利用して車で帰省する方もいらっしゃるでしょう。なかには「あまり長距離を走らないから不安……」という方もいるのでは? 今回、帰省などで長距離を運転する予定のドライバーに向けて、その心得と準備しておきたいことをご紹介します。
長距離を安全に運転するには、環境やドライバーの心持ちが大きく左右されるもの。ちょっとしたコツを知っておくだけで心に余裕が生まれ、安全で快適な長距離ドライブをすることができます。
初めて訪れる場所はもちろん、よく行くような場所でも、目的地までのルートを事前に確認し、おおよその所要時間も把握しておきましょう。そうすることで「あとどのくらい走ればいいの……?」と不安になったり、イライラしたりすることもなくなります。
また、途中の休憩スポットのチェックも忘れずに。一般道なら道の駅、高速道路ならサービスエリア・パーキングエリアなど、最近はドライブの目的地としても十分楽しめる休憩スポットも多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
長時間、車で走り続けるのは何かとツライもの。車線変更や加速・減速を繰り返したり、何も考えずに走っていたりすると気付かないうちにスピードが上がってしまい、集中力も落ちぎみに。そんなときは、自分がちょうどいいと感じる速度で走っている車をペースメーカーにし、後をついて走るとラクに走ることができます。スピードリミッターが付いているトラックは一定速度以上は出せないので、スピード違反で捕まる心配も少ないでしょう。
また、車体が大きいトラックの後方は、走行風を受けやすい高速道路を走るうえで風よけになり、とても走りやすいです。ただし、車間距離をしっかりとキープすることを忘れないでくださいね。
クーラーにあたる時間が長いと、身体が冷えて目も乾燥しがち。直接身体や顔に冷気があたらないよう調節し、たまに窓を少し開けて外の空気を吸ってみましょう。その他、車内でお気に入りのBGMを流すのもいい気分転換になりますが、同じような曲調が続くと耳が慣れ、集中力の低下を招きます。様々なジャンルの曲をランダム再生するのがおすすめです。ただし、爆音で流していると周りの音が遮られて危険ですので注意しましょう。
長距離運転に慣れていない方は、90分ごとに15分程度の休憩を挟むのがおすすめです。肩や腰、手足がダルくなってきたり、瞬きの回数が増えたりしたときは要注意。走行時間に関係なく、早めに身体を休めましょう。休憩時は、車に乗ったまま過ごすのではなく、必ず外に出ること。同じ体勢を続けていると、エコノミー症候群などを引き起こす可能性があるため、ストレッチで身体をほぐしましょう。どうしても眠い場合は、15分でも寝てしまうのが賢明です。
長距離走るときは、道中を快適に過ごせる自分にとってのマストアイテムをつくっておくと便利です。神経を使って疲れた脳と身体を癒す甘い食べ物やドリンクをはじめ、カーナビや地図、お子様がいる場合は子ども用の酔い止め薬や簡易トイレ、スマホなどの充電ができるカーチャージャーなど、長距離運転をサポートする便利グッズはたくさんあります。家族構成や用途に合わせてチェックしてみてくださいね。
みなさんは愛車の日常点検をしっかりと行っていますか? 長距離を走る前は、とくにこんなところをチェックしておきましょう。下記は国土交通省が推奨する日常点検チェックリストです。自分で見るのが不安な方は、カー用品店やディーラーなどで点検してもらうと安心です。
いかがでしたか? これからの時期は夏ならではの車のトラブルも出てきがち。日頃からしっかりと愛車のメンテナンスを行うことも重要です。長距離を走るうえでのポイントや心構えを忘れずに、快適でリラックスできるドライブを楽しんでくださいね。