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車の死角は意外と多い!
ミラー確認やバックをする際の注意点




11月11日は「鏡の日」。車にとってもサイドミラーやバックミラーは安全確認のためになくてはならないパーツです。一方で、こうしたミラーは実は死角が非常に多いため、バックをする際などに頼り過ぎるのは禁物です。事故を起こしてからでは遅いので、鏡の日にちなんで今回はミラーの死角について正しく理解しましょう。


死角が多いミラーでの確認

 どんな車であっても、必ずどこかに死角が発生することは避けられません。一般的に車の死角になりやすいのは、以下の3点です。

・車前方、後方の死角
・ピラーの死角
・ミラーの死角


いずれも事故防止のために意識しておきたい死角ですが、とくに注意したいのが直接目で確認できないミラーの死角です。バックミラー・サイドミラーいずれも窓の高さより低い位置は死角となってしまうため、たとえば窓の高さに身長が達しない小さな子どもがその場所にいたとしても、ミラーでは確認できません。

 また、バックミラー・サイドミラーいずれもミラーが設置された位置より外側を映すことができないため、ミラーより外側後方は完全な死角となります。高速道路などレーンが多い場所で車線変更をするときは、外側から車線変更をしてくる他の車に注意しなければいけません。

最近では、後方に設置されたカメラの映像を前方のディスプレーに映す「スマート・ルームミラー」を搭載した車も登場しています。降雨時でも夜間でもクリアな状態で後方確認ができるため、従来のミラーより事故のリスクを回避しやすくなるのは間違いないでしょう。ただ、スマート・ルームミラーであっても、死角がすべてなくなるわけではないため、あらかじめ映像に映らない死角範囲を確認しておく必要があります。

注意したいバック時の事故

死角が生まれることで多発するのが「バック時の事故」です。バック時の事故は「逆突事故」ともいわれ、見通しの悪い交差点や路地、駐車場などで発生しやすいという特徴があります。

事故を防ぐためバック時に注意しておきたいのが、ミラーの外側後方の死角から向かってくる車や自転車です。バックをするときはミラーだけでなく、目視による安全確認を徹底するようにしましょう。不安な方は一度車から降りて、バック方向の死角となりそうな部分に車や障害物がないか確認しておくと安心です。同乗者がいるのであれば、誘導してもらうのも効果的でしょう。

 バック時に少しでも死角を減らすため、意識しておきたいのが「バック時の運転姿勢」です。不安定な姿勢でバックしようとすると、車の揺れなどにより視線がぶれてしまい、しっかりとした目視での確認ができなくなってしまうケースがあります。バックの際、右手はハンドル、左手はバックレストに置くことで身体を支え、なるべく背筋を伸ばして高い位置から後方を確認すると死角を減らせるでしょう。狭い場所であれば、窓から顔を外に出して後方確認するのも大切です。

 また、少しでも安全なバックをするには、死角の確認以外にも以下のようなポイントを忘れないようにしましょう。

・スピードは人が歩くほどの速さ
・バック前は一時停止
・窓を開け周囲の音を聞く
・リアウインドウ周りは整理し視界を確保しておく


これらをしっかり意識することが、バック時の事故防止につながるのは間違いありません。



 いかがでしたか?死角を原因とした事故を防止していくには、バックミラー・サイドミラーの死角をあらかじめ把握し、バック時などミラー確認をする際には十分注意を払うことが大切です。また、車の死角はミラー周りだけではないという点も理解しておく必要があるでしょう。自分が運転している車だけでなく、周辺車両や建物などによって発生する死角もあります。そうした点を踏まえ「ミラーだけでなく目視でも安全確認する」「他人の死角に入らないようにする」などの対策を徹底することが、安全運転につながっていくでしょう。



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