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大型連休となるゴールデンウイーク(GW)は、家族や友人と車での旅行を計画している方が多いかもしれません。しかし、GWは交通事故が多発する時期として知られています。最後まで楽しく連休を過ごすため、事故対策は徹底しておきたいところでしょう。そのためにはまず、事故の原因をしっかり理解しておくことが大切です。
警察庁が発表しているデータによれば、過去5年のGWで発生した交通事故死者数は以下の通りとなっています。
月日 | 交通事故死者数 |
2014年4月29日~5月5日 | 71名 |
2015年4月29日~5月5日 | 77名 |
2016年4月29日~5月5日 | 77名 |
2017年4月29日~5月6日 | 71名 |
2018年4月28日~5月6日 | 84名 |
データからは、1週間程度の期間で毎年70~80名の交通事故死者を出してしまっているのが分かります。その理由として大きいのが、「交通量の増加」です。大型連休中はあちこちの道路で渋滞が発生し、焦りや疲れから接触・追突事故が発生しやすくなります。また、GWは普段運転をしないドライバーが旅行などでハンドルを握る機会が多くなるのも、事故増加の原因といえるでしょう。
高速道路を利用する車が多いのも、GWに事故が増える原因です。高速道路ではさまざまなトラブル発生が想定されますが、中でも多いのが「タイヤのパンク」や「燃料切れ」といった整備不良によるトラブル。万が一トラブルが発生した際は、パニックを起こすことなく冷静にロードサービスに救援依頼をするようにしましょう。
GW中の事故を防ぎ、最後まで楽しい連休とするためには、以下の点を強く意識しておく必要があります。
◎車の点検
・タイヤの空気圧や亀裂
・ブレーキの利き
・ブレーキ液、バッテリー液の量
・ランプの汚れ、損傷
・ガラスの状態
上記をしっかりチェックし、異常を発見した際には修理・交換などの対処をするのが、事故を防ぐうえで大切な行動といえます。特に夜間の運転をするケースが多いGW前は、窓ガラスのゴースト汚れ(夜間や悪天候時に目立つ汚れ)にも注意してください。
GWに車で遠出を予定しているのであれば、十分にゆとりを持った計画が求められます。前述したように、GWは交通量が非常に増えるため、思うように車が進まなくなる事態も十分に考えられるでしょう。しかし、イライラが募ると注意力が散漫になり、事故につながる恐れがあります。高速道路の利用に際しては各道路で渋滞予測情報が提供されているため、よく確認したうえで余裕のある計画を立てていきましょう。
旅行などでは、いつもに比べて運転時間が長くなることが予想されます。そこで大切になるのが「適度な休憩」です。長時間運転や夜間運転で疲労がたまると注意力・判断力が著しく低下し、とっさの対応が難しくなります。高速道路を走行する際は瞬間の判断が重要になるため、運転中に「疲れてきた」と感じたら、すぐに近くのサービスエリアやパーキングエリアで休憩するようにしてください。
どんなに注意をしていても、事故に巻き込まれたり突然車が故障したりしてしまう確率はゼロではありません。何らかの理由で車が走行不能になった場合は、すぐにハザードランプや発煙筒、三角停止表示板などを使用して後続車両に異常を知らせましょう。また、高速道路でトラブルが発生した場合はすぐに車から降り、ガードレールの外など安全な場所に避難してください。避難したうえで事故なら警察、故障ならロードサービスに連絡するようにしましょう。
いかがでしたか? GWに向けて楽しい国内旅行計画を練っている方が多いかもしれませんが、事故防止のためにもなるべくゆとりを持った計画を立てるようにしてください。また、事前に車のチェックをするのも非常に大切です。GW直前はガソリンスタンドや整備工場が混雑するため、早め早めの点検を心がけておきましょう。