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10月14日は鉄道の日!踏切事故防止のため、
横断時の注意点をおさらいしておこう!




日本で初めて鉄道が開通した日として、10月14日は国土交通省によって「鉄道の日」に定められています。車で踏切を渡る際の注意事項については、自動車教習所で全員必ず習いますが、それでも踏切事故は後を絶ちません。万が一にも自分が巻き込まれずに済むよう、踏切横断時の注意点をおさらいしておきましょう。


踏切を横断する際の注意点

踏切の手前では一時停止し、安全確認後に窓を開けて電車の音を確認――これらは自動車教習所で必ず習う行為であり、免許を取得している人なら誰もが知っているはずのルールです。しかし、内閣府の「交通安全白書」によると、平成30年に発生した踏切事故の件数は247件で、うち38.5%が自動車と電車の衝突となっています。なお、それ以前の直近5年間の踏切事故件数は以下の通りです。

年数 踏切事故件数
平成29年 237件
平成28年 229件
平成27年 241件
平成26年 254件
平成25年 297件

上記の表を見ても、年間200件以上の踏切事故が毎年発生していることが分かります。“ある日突然自分が当事者となってしまうリスク”が決してゼロではない点は、覚えておくべきでしょう。


車が踏切内で立ち往生し、電車と衝突してしまう原因はいくつか考えられます。踏切内での落輪や突然のエンストなど防ぐのが難しい原因もありますが、一方で無理やり横断を試みた結果、立ち往生してしまうケースも。


命にかかわる重大なトラブルに発展しかねない踏切事故。踏切を横断する際は万全の注意を払い、基本的なルールに忠実であることが求められます。踏切の前では必ず一時停止を行い、安全確認を徹底しましょう。警報機が鳴った際に無理して横断しようとする行為は、絶対に避けてください。

踏切横断のルールを破るのはただ危険なだけでなく、道路交通法違反として3カ月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金が科せられる恐れがあります。ちなみに、「踏切に近づいたら窓を開けて音を確認する」行為については、道路交通法上に記されているわけではなく、怠ったとしても罰則があるわけではありません。しかし、万が一を防ぐためにも、できる限り踏切横断時は窓を開ける意識を持ちましょう。



もし踏切で立ち往生してしまったら……

どんなに注意を払っていても、突然のエンストなどにより踏切内で立ち往生してしまうケースは考えられます。そんなとき重要になるのが、パニックにならずしかるべき行動を迅速にとる意識です。

 電車の種類によって異なりますが、遮断機が下りてから電車がやってくるまでの時間はおおむね数十秒程。踏切内で完全に身動きがとれなくなってしまったら急いで降車し、警報機を押しましょう。警報機を鳴らせば電車側にも緊急事態であることが伝わり、最悪の事態を回避できる可能性が高くなります。

しかし、踏切のなかには警報機が設置されていないタイプもあります。その場合は、車に搭載されている発煙筒などを使い、周囲や電車に緊急を知らせるようにしてください。エンストした車を自力で押す行為は、危険なので避けましょう。

 また、踏切内に閉じ込められたものの車が運転できる状態であれば、遮断機を車で押しのけ脱出することもできます。遮断機は押し込むと棒が斜め上に上がる構造となっているので、車での押し切りが可能です。ただし、その際に遮断機が破損してしまった場合は、損害賠償を請求されるケースもあります。




 いかがでしたか? 踏切を強引に渡ろうとした結果、線路内に閉じ込められてしまうと車はもちろん、ドライバーの命にも危機が迫るのは確実です。また、ただ危険なだけでなく踏切内で立ち往生したことにより電車の運行を止めてしまうと、後日、鉄道会社から多額の損害賠償を請求される恐れもあります。こうしたリスクを回避するためにも、踏切に差し掛かった際は自動車教習所時代を思い出し、安全確認を徹底してから横断するようにしてください。



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