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9月2日は「9(く)月2(つ)日」。安全運転を実施するためにも、どんな靴を履くかは非常に重要です。万が一安全性が確保できていない靴を履いていた場合には、法令違反に該当するリスクもあります。そこで今回は、車の運転に適した靴を紹介します。
車の運転時に安全性を確保するため、どのような靴を履くかは非常に重要です。ここでは、具体的にどのような特徴を備えた靴が適しているか紹介します。
◎ヒールのない靴
運転時の靴を選ぶ際、まず重視したいのが「ヒールの有無」です。靴にヒールがある場合、ペダルを操作する際に引っかかるリスクがあるため、事故につながる危険があります。また、急ブレーキなどとっさの判断が求められる際にも、ヒールのある靴では適切な操作ができない可能性があります。そのため、運転時にはヒールのない靴をチョイスするようにしましょう。
◎自由度のある靴
運転時には、細かなペダル操作が求められます。そのため、車に乗る際には特に足首周りが自由に動かせる靴を選んだ方がよいでしょう。たとえば、ブーツのように足首を完全に覆ってしまう靴の場合、ペダル操作の難易度が上がります。同様の理由から、材質が固めの靴や革靴に関しても、なるべく避けた方が無難です。仕事でどうしても革靴を履くという場合には、運転用の靴を用意しておくことをおすすめします。
◎滑りにくい素材が使われている靴
アクセル、ブレーキなどのペダル操作をする際、特に注意したいのがスリップです。たとえば雨天時や降雪時に、底が滑りやすい材質の靴を履いていると、ペダルを上手く踏み込めず操作が難しくなる危険があります。そのため、悪天候の中を運転する場合には、滑りにくい材質の靴を履くようにしましょう。おすすめはクレープソールなどの材質です。仮にそうした靴が用意できないようなら、靴底をタオルや雑巾で拭いてから運転するようにしてください。
◎足にフィットする靴
運転時に限らず、靴はできる限り足にフィットしたものを選択することが大切です。サイズが小さいせいできつく感じたり、逆にゆとりがあり過ぎたりすると、ペダル操作が快適に行えないリスクがあります。加えて、足が疲れやすくなる恐れもあるため、運転時にはサイズの合った靴を選ぶようにしてください。もし、そうした靴を所持していないようなら、新しいものを購入するようにしましょう。
◎ドライビングシューズ
現在は各メーカーから「ドライビングシューズ」という商品が販売されています。ドライビングシューズとは、車の運転に適した機能や形を目指して製作されたシューズです。特徴として、一般の靴と比べてかかとの形が丸くなっています。そのため、車を運転している際、ペダル間の足の移動がスムーズになりやすいのです。
また、ドライビングシューズは通常のシューズと違い、靴底が薄く作られている点も特徴です。通常のスニーカーの靴底が約2cm以上なのに対して、ドライビングシューズは1cm以下となっています。これにより、ペダルを踏んでいるという感覚がしっかり得られるようになり、正確な運転につながります。
さらに、ドライビングシューズは非常にシンプルな構造となっており、ナチュラルで細身なシルエットをしているのが持ち味です。この特徴により、ペダルを意図せずひっかける心配を軽減できるでしょう。
運転時はしっかりとした靴を着用しなければ、ただ危険なだけでなく安全運転義務違反に該当する恐れがあります。
サンダルやクロックスなど、かかとが安定しない履物で運転していると、道路交通法第70条の安全運転義務違反、道路交通法第71条の公安委員会遵守事項条例違反のいずれかに該当したとして、罰金が科せられるリスクも生じます。
こうした法令違反を犯さないためにも、日頃から車を運転する際に履く靴には、細心の注意を払うようにしてください。
いかがでしたか? 運転をする際は、履きやすくペダル操作がしやすい靴を意識してチョイスしなければ、とっさの対応が取れない可能性があります。今回紹介した内容を参考に、自分に合った靴を探してみましょう!