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スタッドレスタイヤというと、「雪が降る地域だけの必需品」と思っている方は少なくないのではないでしょうか。ですが、非降雪地域でも降雪やその後の路面凍結に備えたい場面は少なからずあるのが現実です。スタッドレスタイヤは雪道を走るためだけでなく、低気温下でもグリップ性を高めた状態で安全に走るために必要なものなんです。今回は、雪が少ない地域にお住まいのドライバーに向けて、スタッドレスタイヤの買い換え時期、特徴、選び方、保管方法を解説します!
タイヤのゴムは、年数を重ねることでだんだん固くなり、路面に密着するグリップ性能が落ちてきます。スタッドレスタイヤの寿命は、使用頻度や使い方にかかわらず、おおよそ2~3年といわれています。
なお、タイヤの溝の深さが新品時の50%以下になったタイヤは、使用年月に関係なく安全性が低下するため使用できません(法令でも使用が禁止)。タイヤのサイドウォール部の「▲」印、「プラットホーム※(スリップサイン)」で、こまめに確認しましょう。
※プラットホーム(スリップサイン)とはスタッドレスタイヤの使用限度を示すサインです。
スタッドレスタイヤと夏タイヤの違いに、「ゴムの性質」「水はけ能力」が挙げられます。スタッドレスタイヤに使用するゴムは、低温域でもしなやかさを保ち、過酷な冬道でも高い制動・グリップ性能を発揮できるよう、タイヤの溝が深く刻まれているのが特徴です。
冬場は通常、夏タイヤは低温により固くなって路面との接地が少なくなるため、路面をつかむグリップ力が低下します。対してスタッドレスタイヤは、低温(-20℃程度)でも硬化しにくく、空気を含んでスポンジのように水分を吸収するなど、滑らない工夫がされているのです。
◎ポイント1:スタッドレスタイヤを購入できる場所
スタッドレスタイヤを購入するには、ディーラーやクルマ用品店、タイヤメーカー、通販などが挙げられます。ポイントは、取り付けや保管方法(後述)にも考慮した購入ルートを考えることです。
◎ポイント2:相場を知るには
クルマの価格がそれぞれ違うように、タイヤの価格もまたピンキリです。まずはクルマ用品店、ディーラー、タイヤメーカーなどのWebサイトをチェックしてみましょう。各サイトでは、メーカー別、車種別、インチ別などで検索して価格をチェックできます。複数のサイトで情報収集してみると、相場が見えてきます。
◎ポイント3:取り付けまで行ってくれるところを
通販は、比較的安価なものが多い傾向です。ですが、取り付けまで行ってくれないので、自身でお店に持ち込んで取り付けてもらう必要が出てきます(工賃代は別途)。スタッドレスタイヤ初心者の方は、購入も取り付けもプロにお任せでき、相談にも乗ってくれる近所のディーラーやクルマ用品店、タイヤメーカーでの購入が安心でしょう。
◎ポイント4:用途を考慮することも忘れずに
「雪道を走ることが多い」「アップダウンやカーブの多い峠道を頻繁に走る」など、用途や使い方、使用頻度をハッキリさせておくと、適したスタッドレスタイヤを選びやすいです。メーカーや性能がよくわからない方は、お店の人に相談すれば用途に合ったスタッドレスタイヤを紹介してくれるはずです。
スタッドレスタイヤを買ったものの、タイヤの保管場所に頭を悩ましている方もいるのではないでしょうか。これからタイヤの購入を考えている方も、履き替えた後の保管場所を確保しなければなりません。
◎理想は自宅のガレージや物置
自宅ガレージや物置での保管は、タイヤの特性上、もっとも理想的。というのも、雨風や紫外線、高温度・高湿度はタイヤのゴムの劣化に影響するためです。しっかりとタイヤの汚れを落としたうえで、専用カバーに入れて保管しておくとより効果的です。
◎賃貸住まいならベランダへ
理想は屋内での保管ですが、スペースの問題などで現実的ではない方もいるでしょう。ベランダで保管する場合は、タイヤを外す前に洗車して汚れを落とし、よく乾かしてから紫外線や雨風から守る専用カバー(なければビニール袋でもOK)に入れて保管しましょう。
◎ディーラーや用品店なら預かってくれるところも
ガレージやベランダでの保管が難しい方は、ディーラーやクルマ用品店、タイヤメーカーなどが行っている「タイヤ保管サービス」を利用するのも手です。基本は有料ですが、そのお店でタイヤを購入した方を対象に、無料サービスで対応しているところもあるので、ぜひ調べてみましょう。
いかがでしたか? いざというとき、備えをしているとしていないとでは精神面にも大きく影響してきます。ウインターシーズンも安全で楽しいカーライフを送るために、スタッドレスタイヤが転ばぬ先の杖となるはずです。
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