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夏は台風・集中豪雨が多発する季節!
大雨の際は水辺の運転に要注意




夏は車を運転する際、多くの警戒が求められる季節です。猛暑による熱中症対策はもちろん、台風や集中豪雨などにより生じる大雨についても気をつける必要があります。特に海や川などの水辺を運転する予定がある際は、天候に注意しなければなりません。今回は、荒天時に水辺を運転する危険性を紹介します。


夏は台風・集中豪雨に要注意

夏から秋にかけては、全国的に台風が数多く発生する時期です。その中でも、7~8月に生じる「夏台風」には下記の特徴があるため、あらかじめ対策を意識しておきましょう。

 ◎動きの遅さ
夏の台風は秋と比べて、進行速度が緩慢(かんまん)という特徴があります。通常、台風は海水の温かな南の海で発生し、偏西風に乗る形で日本に接近します。しかし、夏場の日本には強い太平洋高気圧が張り出していることもあり、台風の進行を妨げるのです。これにより、台風の速度は低下。場合によっては同じ地域に長時間留まることもあり、大きな被害をもたらす恐れも想定されます。

◎不規則な進路
既に紹介したように、夏場の台風は偏西風や太平洋高気圧の影響を強く受けています。そのため、秋の台風と比べても進路が読みにくい点が特徴です。加えて、別の台風が発生するとその影響を強く受けることで当初の予想から動きが外れ、進路が日替わりで変わる場合もあります。そのため、日頃から台風対策をしっかり意識しておかないと、突如として影響を受ける恐れも否定できません。

 台風以外にも夏場に注意しなければならないのが「集中豪雨」です。近年の日本では集中豪雨が多発しており、各地で甚大な被害を巻き起こしています。集中豪雨はある程度進路予想ができる台風と異なり突発的に発生するパターンもあるため、常に警戒する必要があるでしょう。



大雨の際は避けたい水辺の運転

台風や集中豪雨による大雨が降っている際、注意しなければならないのが海や川など水辺の運転です。さらに水辺でも海沿いと川沿いでは生じる現象が異なるため、ここではそれぞれの注意点を紹介します。

◎大雨の際に海沿いを運転する注意点
 荒天時に海辺を運転していると、突如として発生する高波・高潮により海水が道路に流れ込んでくる恐れがあります。規模によっては、運転中の車が流されてしまいかねません。仮に高波にさらわれ車ごと海に流されてしまった場合、一瞬にして沖まで運ばれてしまうリスクがあります。こうした状況に陥った際、落ち着いて車から脱出することは難しいでしょう。最悪の場合、命を落とす危険性も否定できません。

加えて、流されるまでには至らずとも、激しい波しぶきを浴びることで車のフロントガラスが破損してしまう恐れがあります。フロントガラスにトラブルが生じれば、ただでさえ荒天の影響を受けている視界がさらに悪化してしまい、重大な事故につながりかねません。

こうした高波や高潮によって発生する被害は、満潮の前後に生じやすいのが特徴です。そのため、もし気象庁から高潮警報や波浪警報が発令されている場合、海辺の運転は避けることを意識づけてください。

さらに、海沿いの道の特徴として、防風の役割を果たしてくれる建物が少ない点が挙げられます。運転時は車が風の影響を強く受けるため、普段よりも慎重な運転が求められるでしょう。

◎大雨の際に川辺を運転する注意点
 台風や集中豪雨に遭遇した場合、河川が氾濫するリスクが考えられます。運転中に河川氾濫に遭遇すると、あっという間に冠水・浸水などのトラブルに見舞われるでしょう。実際、2019年に超大型の台風19号が発生した際には、車が川に転落することで死亡事故につながるケースも見受けられました。

こうした事故に遭遇しないため、気象庁から大雨警報・洪水警報が発令されている際は警戒心を高めましょう。なるべく車の運転は控え、やむを得ぬ事情がある場合には川沿いの道は避けるようにしてください。




 いかがでしたか? これから夏を迎えると台風や集中豪雨が発生する確率も高くなるでしょう。事故に巻き込まれてから対処しようと思っても、平常心を失っていると適切な行動がとれない恐れがあります。トラブルに巻き込まれないためにも、荒天時にはできる限り車の運転は控えるようにしてください。



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