とうとう今年も12月、クリスマスに年末とイベント盛りだくさんなシーズンがやってきました。地域によってはそろそろ雪も降り始めるかもしれませんね。雪の日にドライバーにとって切り離せないのがタイヤチェーン。最近ではスタッドレスタイヤに履き替える車も多くなってきましたが、価格がお手頃で手に入れやすく、豪雪時やスキー場に行く時などスタッドレスタイヤと合わせて利用することも少なくありません。
チェーンの取り付けは難しくて手間のかかるイメージがありますが、一度覚えてしまえば短時間で済ませられるようになりますよ。そこで今回は、タイヤチェーンの装着のコツをご紹介していきます。

まずは取り付けるチェーンの種類を選びましょう

タイヤチェーンには大きく分けて金属製・非金属製・布製の3種類があります。それぞれ長所・短所がありますので、目的や予算に合った種類を選びましょう。

■金属製
自動車教習所で使い方を習う事の多い、オーソドックスなタイプ。はしご型は価格が安く、コンパクトに収納できます。騒音や振動に難がありますが、予算の無い時にも選びやすいですね。凍結路では横滑りしやすいので注意しましょう。亀甲型ははしご型に比べて横滑りに強く、乗り心地も良好です。

■非金属製
ウレタンやゴムで作られている非金属製チェーン。凍結路でも高い性能を発揮します。表面が金属製より柔らかく静粛性が高いので、乗り心地の良さを求める方におすすめです。金属製よりも高価ですが、一般的に耐久性に優れ長持ちしやすいのが利点です。

■布製
特殊な繊維の布で、装着が非常に簡単で振動が少なく、近年人気が上がってきているタイプです。軽量で収納性も高いので、緊急時用に車に積んでおくといざという時に便利でしょう。ただしチェーン規制に対応できない可能性があるため注意が必要です。

チェーンの装着方法

ここでは、最もオーソドックスなはしご型金属製チェーンの装着方法をご紹介します。ジャッキアップを行わずに取り付ける方法です。製品によって取り付け方が異なる場合がありますので、必ず取扱説明書を読んだ上で参考にして下さいね。

①ハンドルを切る
作業がしやすいよう、ハンドルを左右のどちらかに全開に切っておきます。
②チェーンをタイヤの横に広げる
表裏を確認し、ねじれが無いようタイヤの横にチェーンを広げます。
③タイヤにチェーンを被せる
チェーンが絡まないように注意しながら、タイヤの上部にチェーンを被せます。
④ジョイントフックを留める
内側、外側の順番でフックを留めます。この時、全体が均一に張られるように接続してください。
⑤たるみ防止用バンドを付ける
たるみが無いよう均一に張っていきます。チェーンが余った場合は、タイヤを傷付けないよう付属パーツや針金で固定します。
⑥テスト走行
チェーンを巻き終わったら、少し走行してチェーンに緩みが無いか確認します。

覚えておきたいチェーンの注意点

・事前練習をしておきましょう
雪の中での取り付け作業は辛いもの。チェーン購入後にあらかじめ事前練習をしておき、実際に使用する際には手早く装着できるようにしておきましょう。

・チェーンの予備を用意しておきましょう
消耗品であるチェーンは、走行中に擦り切れてしまう事があります。こまめにチェーンの状態を確認し、問題があれば予備と取り替えておきましょう。金属製チェーンの場合は、応急処置として太い針金で切れた部分を一時的に繋ぐこともできます。

・製品の制限速度で走行しましょう
チェーンは製品ごとに制限速度が指定されています。スピードオーバーするとチェーンが切れたり、スリップやスピンを起こす恐れがありますので、安全第一で走行しましょう。

・雪道や凍結路以外ではチェーンをすぐに外しましょう
雪の無い道路では、チェーンは急激に摩耗します。最悪の場合、高価なチェーンが一回の使用で切れてしまう事もあり得ますので、取り外しはすぐに行いましょう。

以上、これで安心！タイヤチェーンの装着方法をお届けしました。

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雪道での走行はとにかく安全第一！万が一の事故の無いよう、タイヤチェーンを活用して快適な冬のドライブをお楽しみください♪